Uncategorized」カテゴリーアーカイブ

荒坂長者

まんが日本昔ばなし『荒坂長者』

あらすじ

むかし、荒坂というたいそう貧しい村がありました。村には荒坂長者という男がいて、大変な金持ちでしたが、性格がひどく意地悪でした。

ある時、村に旅の行者がやって来ました。行者は長者に泊めてくれるよう頼みましたが、長者は「貧乏人には飯は食わせない」と断りました。

行者は仕方なく近くの社で一夜を明かしましたが、夜になると長者の屋敷に雷が落ち、屋敷は焼けてしまいました。長者は貧乏になってしまいました。

一方、行者が泊まっていた社は雷から守られ、逆に立派な屋敷に変わっていました。

教訓

  • 意地悪は身を滅ぼす。
  • 善行は報われる。
  • 困っている人を助けるのは大事。

登場人物

  • 荒坂長者: 意地悪でお金持ちの男
  • 旅の行者: 貧乏な行脚僧
  • 村人: 貧しい村人

特徴

  • 民話に多く見られる「貧乏と金持ち」の対比がテーマ。
  • 雷の描写が印象的。雷は神様の罰を表す。
  • 社が雷から守られるのは、神様の善行に対するご褒美。

制作スタッフ

  • 原作: 山本素幸
  • 脚本: 金春智子
  • 演出: 白川大作
  • 作画監督: 大村亘
  • 放送日: 1976年2月1日

まんが日本昔ばなし

『まんが日本昔ばなし』

『まんが日本昔ばなし』は、1975年から1994年まで毎日放送(MBS)と東京ムービー(現TMSエンタテインメント)が共同制作した日本のテレビアニメである。

概要

このアニメは、日本の昔話を題材にした子供向けの短編アニメシリーズで、日本の伝統的な文化や道徳観を伝えることを目的としていました。各エピソードは、一般的に10分間で、落語や説教節などの伝統的な講談に触発された物語の語り口で構成されていました。

登場人物

  • 語り手: 毎回異なるキャラクターが、昔話を語るナレーターを務めました。
  • コブタ: アニメのマスコットキャラクター。明るく好奇心旺盛な豚で、各エピソードを繋ぐ役割を果たしました。

制作

『まんが日本昔ばなし』は、多数の著名なアニメーターや演出家が参加して制作されました。

  • 監督: 出崎統、西沢信孝、杉井ギサブロー
  • 脚本: 松岡清治、山本優
  • 作画監督: 小田部羊一、湖川友謙
  • 音楽: 栗山和樹

放送

『まんが日本昔ばなし』は、毎日放送で毎週日曜日8:30に放送されました。また、全国の多くの系列局でも放送され、高い視聴率を記録しました。

エピソード

アニメは全1538エピソードが制作されました。各エピソードは、日本のさまざまな地方の昔話に基づいており、次のようなものが含まれていました。

  • 浦島太郎
  • 桃太郎
  • かぐや姫
  • 花咲かじいさん
  • 鶴の恩返し

受賞

『まんが日本昔ばなし』は、その品質と教育的価値が認められ、数多くの賞を受賞しています。

  • 1977年: 日本民間放送連盟賞 優秀賞
  • 1980年: 日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞
  • 1984年: エミー賞 最優秀児童向けアニメーション番組賞

影響

『まんが日本昔ばなし』は、日本のアニメ業界に大きな影響を与えました。

  • 日本文化の認知度の向上に貢献しました。
  • アニメの子供向けコンテンツとしての地位を確立しました。
  • 出崎統監督が提唱する「動画不要論」を実践し、アニメ制作において新しい手法を確立しました。

『まんが日本昔ばなし』は、今もなお日本の文化遺産として高い評価を得ており、日本のアニメーション史における重要な作品とされています。

参考URL:
まんが日本昔ばなしと世界の童話のすべて

豆つぶころころ

『豆つぶころころ』

あらすじ

昔、ある村に、貧しいながらも一生懸命働いていた老夫婦がいました。ある日、畑で豆を育てていると、一粒の豆が転がって行きました。老夫婦は豆を追いかけますが、とうとう見失ってしまいます。

その後、豆は大きなたき木に育ち、豆粒がポトリと落ちました。豆粒はどんどん増えて、大きな豆の木になりました。老夫婦が豆の木をよじ登ってみると、そこには天国のような美しい世界がありました。

豆の木の上には、美味しそうな餅や団子がたくさんありました。老夫婦はそれを食べてお腹いっぱいになり、おみやげに持って帰りました。そのおみやげのおかげで、老夫婦はそれからは幸せに暮らしました。

背景

『豆つぶころころ』は、日本各地に伝わる昔話です。もともとは、飢饉や貧困に苦しむ人々の希望や願いを表した物語と考えられています。

象徴性

この物語には、いくつかの象徴的な要素があります。

  • 豆: 生命力、成長、豊かさの象徴
  • 豆の木: 天国や理想的な世界の象徴
  • 餅や団子: 食べ物や豊かさの象徴

教訓

『豆つぶころころ』は、以下のような教訓を含んでいます。

  • どんなに貧しくても、努力し続けることの大切さ
  • 小さなことからでも、大きな結果が生まれる可能性があること
  • 困っている人に手を差し伸べれば、自分も報われる可能性があること

文化的な影響

『豆つぶころころ』は、日本の文化に深く根付いており、次のようなさまざまな形で表現されています。

  • 絵本やアニメなどの児童文学
  • テレビドラマや映画
  • 歌や演劇
  • ことわざや慣用句

この物語は、何世代にもわたって人々に親しまれ、愛され続けています。

ねこ岳の怪

まんが日本昔ばなし『ねこ岳の怪』

あらすじ:

山のふもとに住むお爺さんは、きこりに山へ出かけるたび、美しい姫に助けられていました。ある日、お爺さんが姫に会いたいと願い続けると、姫が現れ、自分が化け猫であり、猫岳に住んでいると打ち明けました。

お爺さんは、姫に会えるならと猫岳を訪ねます。すると、そこに現れたのは化け猫で、お爺さんを襲います。お爺さんは逃げ出し、村人に化け猫の話をしますが、誰も信じません。

ある日、ある猟師がお爺さんの話を信じ、猫岳に向かいます。すると、巨大な化け猫と戦い、化け猫を打ち倒します。化け猫の呪いが解け、姫は人間の姿に戻り、猟師と結ばれます。

登場人物:

  • お爺さん:きこり
  • 姫:猫岳に住む化け猫
  • 猟師:化け猫を退治する

教訓:

  • 約束を破ってはいけない
  • 外見に惑わされてはいけない
  • 勇気と決意は困難に打ち勝つことができる

備考:

  • このお話は、日本の昔話である「猫嫁」を原作としています。
  • この作品は、1978年に「まんが日本昔ばなし」の第33話として放送されました。
  • ストーリーでは、猫岳の怪が化け猫と呼ばれるものの、実際の妖怪「猫又」とは異なります。

ぶよの一時三年

『ぶよの一時三年』

あらすじ

昔、山に住む貧しい老婆がいました。ある日、老婆が川で洗濯をしていると、一匹のブヨがやってきて「あなたには3年間の富と栄華を与える」と言いました。ただし、その代わりとして、老婆の娘をブヨに差し出さなければなりません。

老婆は娘をブヨに差し出すことをためらいましたが、3年間の富と栄華に目がくらみ、娘をブヨに預けました。ブヨは老婆と娘を豪華な屋敷に連れて行き、娘を美しい姫君に変身させました。

3年間、娘は姫君として裕福に暮らしましたが、ブヨが迎えに来ることを恐れていました。3年が経つと、ブヨが娘を迎えにやってきました。娘はブヨに連れられ、山奥の暗い洞窟へと連れて行かれました。

洞窟の中には、恐ろしい妖怪がうごめいており、娘は恐怖におののきました。妖怪たちは娘を襲おうとしますが、娘はブヨからもらった魔法の刀で妖怪たちを退治します。

娘が洞窟から抜け出すと、そこには3年間分の時間が経っていました。娘が家に帰ると、家はボロボロになり、母親は老いぼれていました。娘は母親を魔法で若返らせ、2人は幸せに暮らしました。

教訓

  • 短絡的に行動すると、代償を支払うことになる。
  • 本当の富は物質的なものではなく、家族や健康にある。
  • 勇気と知恵があれば、どんな困難も乗り越えられる。

ねずみと爺さ

まんが日本昔ばなし「ねずみと爺さ」

あらすじ:

貧しい爺さんが、罠にかかって怪我をしたねずみを助けます。お礼に、ねずみは爺さんの家の貧乏神を追い出すために知恵を貸します。

登場人物:

  • 爺さん: 貧しいが心優しい老人
  • ねずみ: 爺さんに助けられた小さのねずみ
  • 貧乏神: 爺さんの家に居つく、貧乏をもたらす神様

あらすじの詳細:

  1. 爺さんが山で怪我をしたねずみを助け、家に連れて帰ります。
  2. ねずみは爺さんの貧乏神を追い出す方法を教えます。
  3. 爺さんはねずみの指示通り、大晦日の夜に家に火を焚いて、貧乏神が逃げ出すのを待ちます。
  4. 貧乏神が逃げると、爺さんの家はたちまち裕福になります。
  5. ねずみはお礼を言って去っていきます。

教訓:

  • 親切は報われる: 爺さんはねずみを助けたことで、そのお返しに貧乏から抜け出します。
  • 知恵は力: ねずみは小さくても、爺さんを手助けする知恵を持っています。
  • 悪習を追い払う: 貧乏神のような悪習を追い払うには、決意と行動が必要です。

その他:

  • この物語は日本の昔話「ねずみ浄土」が元ネタです。
  • 「まんが日本昔ばなし」のアニメ版では、貧乏神は「びんぼうがみ」と発音されています。
  • 漫画版では、貧乏神が爺さんの家の屋根に穴をあけて、貧乏が家に流れ込むという設定になっています。

牛鬼淵

牛鬼淵

あらすじ:

昔々、山奥に牛鬼という恐ろしい妖怪が住む「牛鬼淵」がありました。ある日、山へ柴刈りに行った若者が、淵のふちで昼寝をしていました。そこへ牛鬼が現れ、若者に襲いかかりました。

展開:

  • 若者は必死に逃げましたが、牛鬼はどんどん追い詰めてきます。
  • 若者は近くの寺に逃げ込み、助けを求めました。
  • 住職は牛鬼が水に弱いことを知り、若者に寺の水を牛鬼にかけさせました。
  • 水をかけられた牛鬼は弱り、最後には退治されました。

登場人物:

  • 若者: 柴刈りをしていた勇敢な若者。
  • 牛鬼: 牛の頭と鬼の体をした恐ろしい妖怪。
  • 住職: 牛鬼の弱点を知っている賢い僧侶。

教訓:

  • 危機に陥った時には、冷静に対処しましょう。
  • 知識があれば、どんな敵にも立ち向かうことができます。
  • 助けを求めることをためらってはいけません。

備考:

  • 「牛鬼淵」は、各地に伝わる牛鬼伝説の一つです。
  • この話は、多くの漫画やアニメ作品で取り上げられています。
  • 牛鬼は、疫病や災害をもたらす妖怪とされています。
  • 水に弱いという弱点は、水の神である水神との関連を示唆しています。

隠れ島の婿さま

タイトル: 隠れ島の婿さま

あらすじ:

  • 昔、貧しい青年・清吉が、川で傷ついた鴨を助ける。
  • 鴨は人間の娘・お光に変身し、清吉に恩返しをすることを約束する。
  • 清吉はお光の洞窟で働くようになり、次第にお互いに惹かれ合う。
  • しかし、お光には秘密があり、洞窟の裏には「隠れ島」があった。
  • 隠れ島には、お光の父親・龍神様が住んでおり、清吉が人間であることが分かると激怒する。
  • 清吉は隠れ島から追放され、お光は父親の命令に従って別の男性と結婚する。

展開:

  • 清吉は悲しみに暮れ、旅に出る。
  • ある日、村で龍神の祟りに苦しむ人々に出会う。
  • 清吉は龍神を鎮めるために舞を披露し、祟りを鎮めることに成功する。
  • 龍神は清吉の舞に感じ入り、お光との結婚を認める。
  • 清吉とお光はめでたく結ばれ、幸せに暮らす。

登場人物:

  • 清吉: 貧しい青年
  • お光: 龍神様の娘で、清吉の妻
  • 龍神様: お光の父親で、隠れ島の支配者
  • お光が変身した鴨: 清吉が助けた鴨

テーマ:

  • 身分差の壁: 清吉と龍神様の娘・お光の身分差が、彼らの恋を阻む障害となる。
  • 恩返し: 鴨を助けた清吉にお光が恩返しをするという約束が、ストーリーの核となる。
  • 愛の力: 清吉とお光の愛は、身分差や障害を乗り越えて結ばれる。

備考:

  • 『隠れ島の婿さま』は、江戸時代に成立した民話を基にして作られた。
  • 原作では、清吉が龍神を鎮めた後、龍神が人間界に降臨して清吉を裕福な商人にするという結末になっている。
  • 『まんが日本昔ばなし』では、原作者の脚色により、清吉が舞を披露する展開が加えられている。

エビとカラス

あらすじ

昔、池の近くにカラスが住んでいました。ある日、カラスが池で釣りをしていると、大きなエビが針にかかりました。しかし、エビは自分の命乞いをし、カラスに「私を自由にしてくれたら、あなたに恩返しをします」と言いました。

カラスはエビの言葉に心を動かされ、エビを逃がしてあげました。

数日後、カラスが畑で餌を探していると、猟師の網にかかってしましました。カラスは必死に助けを求めましたが、誰も気づきません。

その時、偶然エビがその場を通りかかりました。エビはカラスの恩返しをするチャンスだと考え、猟師の網を切断して、カラスを助け出しました。

カラスはエビに感謝し、それからは二人は親友になりました。

寓意

この物語は、次のような寓意があります。

  • 恩返しは心の中にある:エビはカラスから恩恵を受けたことで、自分の命を救ってくれた恩返しをしようと決意しました。
  • 助け合うことの大切さ:カラスとエビは、お互いに助け合うことで困難を克服しました。
  • 見返りを期待しない親切:カラスはエビを逃がしたとき、見返りを期待しませんでした。しかし、エビは恩返しをしてくれました。
  • 小さな存在でも大きな影響を与えることができる:小さなエビが、カラスの命を救うことができました。
  • 友情は予期せぬところから生まれる:カラスとエビは、一見すると正反対の生き物でしたが、親友になりました。

その他の詳細

  • この物語は、日本の民間伝承に基づいています。
  • 『まんが日本昔ばなし』では、この物語は第222話として放送されました。
  • この物語に登場するエビは、「螯(はさみ)」と呼ばれる大きなはさみを持つ「ザリガニ」がモデルになっています。

三合ばば

あらすじ

貧しいお婆さんが一人暮らしをしていた。ある日、お爺さんが具合が悪くなったと聞き、お婆さんは見舞いに訪れた。すると、そこには三匹の犬が横たわっていた。お婆さんは犬に事情を尋ねると、お爺さんは化け物にさらわれたと知らされた。

悲しんだお婆さんは、犬の後に付いて山奥へ行った。すると、化け物の住む洞窟の前に着いた。お婆さんは洞窟の中に入り、お爺さんを見つけた。しかし、お爺さんは化け物に呪いをかけられて、動かなくなっていた。

お婆さんは化け物を退治するために、犬の力を借りることにした。三匹の犬は化け物と戦い、見事に退治した。呪いは解け、お爺さんは元に戻ることができた。

お爺さんとお婆さんは、犬に感謝をして家に帰った。それからは、お婆さんは犬を大切に世話したという。

登場人物

  • お婆さん
  • お爺さん
  • 三匹の犬

教訓

  • 困っている人を助けることは大切。
  • 動物に感謝する気持ちを持つことが大切。
  • 勇気と知恵があれば、どんな困難にも打ち勝つことができる。