ぶよの一時三年

『ぶよの一時三年』

あらすじ

昔、山に住む貧しい老婆がいました。ある日、老婆が川で洗濯をしていると、一匹のブヨがやってきて「あなたには3年間の富と栄華を与える」と言いました。ただし、その代わりとして、老婆の娘をブヨに差し出さなければなりません。

老婆は娘をブヨに差し出すことをためらいましたが、3年間の富と栄華に目がくらみ、娘をブヨに預けました。ブヨは老婆と娘を豪華な屋敷に連れて行き、娘を美しい姫君に変身させました。

3年間、娘は姫君として裕福に暮らしましたが、ブヨが迎えに来ることを恐れていました。3年が経つと、ブヨが娘を迎えにやってきました。娘はブヨに連れられ、山奥の暗い洞窟へと連れて行かれました。

洞窟の中には、恐ろしい妖怪がうごめいており、娘は恐怖におののきました。妖怪たちは娘を襲おうとしますが、娘はブヨからもらった魔法の刀で妖怪たちを退治します。

娘が洞窟から抜け出すと、そこには3年間分の時間が経っていました。娘が家に帰ると、家はボロボロになり、母親は老いぼれていました。娘は母親を魔法で若返らせ、2人は幸せに暮らしました。

教訓

  • 短絡的に行動すると、代償を支払うことになる。
  • 本当の富は物質的なものではなく、家族や健康にある。
  • 勇気と知恵があれば、どんな困難も乗り越えられる。