まんが日本昔ばなし『荒坂長者』
あらすじ
むかし、荒坂というたいそう貧しい村がありました。村には荒坂長者という男がいて、大変な金持ちでしたが、性格がひどく意地悪でした。
ある時、村に旅の行者がやって来ました。行者は長者に泊めてくれるよう頼みましたが、長者は「貧乏人には飯は食わせない」と断りました。
行者は仕方なく近くの社で一夜を明かしましたが、夜になると長者の屋敷に雷が落ち、屋敷は焼けてしまいました。長者は貧乏になってしまいました。
一方、行者が泊まっていた社は雷から守られ、逆に立派な屋敷に変わっていました。
教訓
- 意地悪は身を滅ぼす。
- 善行は報われる。
- 困っている人を助けるのは大事。
登場人物
- 荒坂長者: 意地悪でお金持ちの男
- 旅の行者: 貧乏な行脚僧
- 村人: 貧しい村人
特徴
- 民話に多く見られる「貧乏と金持ち」の対比がテーマ。
- 雷の描写が印象的。雷は神様の罰を表す。
- 社が雷から守られるのは、神様の善行に対するご褒美。
制作スタッフ
- 原作: 山本素幸
- 脚本: 金春智子
- 演出: 白川大作
- 作画監督: 大村亘
- 放送日: 1976年2月1日