まんが日本昔ばなし『虹の渡し舟』
あらすじ
昔々、川に架かる橋が流されてしまった山里がありました。人々は困り果てていましたが、ある日、川の上に大きな虹が現れました。すると、虹の色ごとに舟が浮かび上がり、人々を対岸に渡してくれるようになりました。
登場人物
- じいさん:川沿いに住む年老いた男
- ばあさん:じいさんの妻
- 子供たち:じいさんばあさんの孫たち
- 虹の渡し守:虹の舟を操る渡し守
ストーリー
じいさんは、虹の舟が安全かどうか確かめるために、一人で虹を渡ってみました。すると、舟は揺れることもなく、無事に川を渡ることができました。安心して子供たちも虹の舟に乗せ、無事に川を渡りました。
しかし、ある日、ばあさんが川を渡ろうとしたとき、舟が突然揺れ始めました。ばあさんは怖がって途中で舟から降り、川に落ちてしまいました。じいさんと子供たちは必死に助けようとしましたが、ばあさんは濁流に流されてしまいました。
悲しみに暮れるじいさんたちのもとに、虹の渡し守が現れました。渡し守は、ばあさんは川の神様になったので心配しなくてもよい、虹の舟は神聖なもので、人間がむやみに使ってはいけない、と告げました。
それからは、虹の舟は神聖なものとして人々に大切にされ、むやみに利用されることはありませんでした。
教訓
このお話は、自然の力と人間の傲慢さの対比を描いています。また、身近にあるもののありがたさや、自然を敬うことの大切さを教えています。